日常

むかし野菜のタネを蒔く

気持ちよく晴れ、畑しごとに最適な一週間だった。汗ばむものの風がきもち良い。

新元号が発表され、新たな年度もスタートしました。
畑も夏野菜の準備に勢いづいて、畑での作業に充実した日々を送っています。

空いた畑に堆肥をいれて、ウネを立てて準備を整えていきます。一日中バタバタと畑の中を走り回っていると、時間が経つのもあっという間ですが、なんとか予定していたタスクは終了することができました。

きたる、4/21㈰と4/28㈰ 両日開催の農園体験イベントを行います。
SNSや、ウェブサイト・ポスター・団地新聞などでの告知の効果があり、当初の予想を大きく上回るご参加の申込みをいただきました。

ありがとうございます。先着順でのご案内とさせていただいておりましたので、予定人数以上に達しましたので、今回は締め切らせていただきました。

大分市内・別府・臼杵・福岡・熊本・北九州からのご参加もいただいており、楽しみにしています。

ほんの少しではありますが、私達の活動の一部をお伝えして、価値観や考えに共感してくださる仲間との出会いを楽しみに今も、皆様にとって価値のある体験を提供できるよう試行錯誤を繰り返しています。

価値のある体験ってなんだろう?

ありきたりな体験ではなく、「むかし野菜の邑」ならではの特徴や強みを活かした体験を通じて、
「感動」「発見」「学び」を得られるようにと計画しています。

  • 五感を全開にして、土の香や野菜の味を楽しみながら、記憶に残る体験を。
  • 売り場ではなく「畑」でみる、野菜本来の姿に、一人ひとりの視点で新しい発見を。
  • 「食」への意識。健康や土づくりの大切さ。簡単で美味しく食べる調理法などの知識を。

体験を通じて、参加者全員が共有・共感することができたら、とてもワクワクしませんか?

当日の内容

  • 土づくりのはじめの一歩。むかし野菜にとって、最も大切な堆肥をみんなで作ります。
  • おやつタイムでは、自家製小麦粉でつくる「やせうま」をお子様とご一緒に。
  • 収穫体験では「人参・玉ねぎ・大根・わけぎ・ブロッコリー」を予定しています。
  • 畑仕事体験では「とうもろこし・葉物野菜」の種まきを予定中です。
  • ランチでは麦ごはんのおにぎりと、むかし野菜たっぷりのコロッケと豚汁、炭火で味わう焼き野菜、など。

お願い

体験会では、畑への移動や収穫の際に道路を横断したり、一般の車が通ることがあります。
十分に注意をしていますが、スタッフの人数が足りないことがありますので、お子様から目を離さないようにお願いいたします。

時間に限りがあり、みなさま全員に楽しんでいただきたいと思っていますので、スタッフの案内・説明をよく聞いて一緒に楽しい体験会を作りましょう。

おやつ・ランチの時間では、やせうまづくり・焼き野菜など、積極的にご参加ください。

収穫した野菜は体験会価格で「お買い上げ」いただきますが、その他の野菜と粉類や麦ごはん、味噌、野菜まんじゅうなどの加工品も販売していますので、ぜひ。

 

いろいろな形で、季節に合わせ体験会を企画します。
参加くださる皆様のこころに、むかし野菜のタネを蒔いていきたいと思いますので、皆様もどうぞ精一杯楽しんでいただきたいと思います。

次回は、春の畑仕事についてお話できたらと思います。
では、また次の金曜日に。

出荷日の一日

畑から食卓へ届くまでの間には、いくつもの工程がありそれは大変な労力がかかります。むかし野菜の邑では毎週、月・水・金曜日に出荷作業を行なっており、その日の一日は朝から怒涛の忙しさとなります。

 

白菜・小松菜・人参・じゃがいも・大根・紫大根・紅芯大根・セロリ・九条ネギ・サラダセット・レタス・ブロッコリー・椎茸・サラダかぶ・菜の花・漬物・わかめ・ほうれん草。この種類の野菜をそれぞれ必要な数に作り分け、個別にダンボールへと梱包されていきます。箱を開けた瞬間に、「わ!」と喜んでもらえるよう、土を落とし、傷んだ葉っぱを取り除いて、キレイに洗っては水気を切って個別に袋詰めをしています。

出荷日の朝は忙しい。続々と畑から集まってくる野菜たち。

例えば人参。草木堆肥しか使わない自然循環農法の野菜ですので、実に不揃いで、どれも2本づつといった具合に簡単には振り分けられません。均等にどなたにも平等に振り分けるには、相応のバランス感覚が必要になります。また、一週間ごとに畑の状況はめまぐるしく移り変わっていきますので、収穫するのにも優先順位が常に移り変わります。畑の状況・野菜の状態・お客様の要望を踏まえながら、その時の状況に応じた臨機応変な対応が求められ、いつも頭を悩ませています。

袋詰めは単純ではない。観察力とバランス感覚が求められる。これがまた難しい。

収穫・掃除・水洗い・袋詰めがひと段落し、昼食の時間になるのは決まって13時を過ぎる事に。ホッと一息するのもつかの間、誰もが次の仕事に急いで取り掛かります。まだまだ仕事は残っています。定期購入のお客様は、お気づきかもしれませんがむかし野菜の邑では、ダンボール箱や包装に極力コストを掛けず、お客様の負担にならないようにと努めています。あちこちからかき集めたダンボールを再利用して頑張っています。

15時過ぎ、箱詰めの準備が整い始める。

箱いっぱいのむかし野菜。たくさんの食卓を明るくしてほしい。

 

これから、半日から一日を掛けて全国を巡ってゆくむかし野菜。それぞれの食卓の数だけ家族の健康と笑顔を願う私たちの気持ちと一緒に、今日も「美味しい」の一言を届けています。

次回は、生産者、消費者のコミュニケーションについて考えてみたいと思います。
では、また次の金曜日に。

春と端境期

「苗半作」という言葉があります。
丈夫で良い苗を作れば、もう仕事は半分できたものと同じという意味です。
それだけに育苗には大変な時間と労力が必要です。

今、ピーマン・トマト・なす・胡瓜などの夏野菜の苗作りが急ピッチで進んでいます。
みなさんに美味しい露地栽培のむかし野菜をお届けするために、一番大切な仕事です。

丈夫で元気な苗を作ることができれば、あとは大丈夫。ただし、それがどれだけ難しいことか…

 

今週は、天気が良く晴れたものの、風が強く冷たい風が吹きました。
寒の戻りというやつでしょうか。この晴れ間をチャンスと、滞っていた堆肥作り、庄内の麦踏みなどバタバタと畑仕事を終わらせていきました。ごぼうのタネを蒔き、ジャガイモを植える。空いた畑へ堆肥を入れて次の作付けの準備をする。ブロッコリーの草を取り、土を寄せる。雨つづきで出来なかった仕事が今週は捗りました。

収穫を終えた菜の花。トラクターで漉き込み、堆肥とともに微生物の餌として畑を肥沃に変えてくれる。

 

季節は進む

季節が進み、足早に春がやってきています。路地には小さな花がたくさん咲き、ウグイスの鳴声を聞きました。「あぁ、春ですね。ちょっと一休み。」とはいかないのが畑仕事。畑に春がやってくる、それはつまり、ほどんどの野菜に花が咲き、出荷できる状態ではなくなるということ。

「トウ立ち」と言い、植物として自然な生理現象です。子孫を残すためにエネルギーの流れを葉や茎から、花とタネへシフトさせていきます。
風に煽られても簡単に倒れてしまわないように硬い筋で身を守り、蓄えた養分を花とタネへ回します。もっとも、草木堆肥・低チッ素での栽培であれば硬くなりにくいのが、むかし野菜の特徴でもあります。

大根・ネギ・レタス・人参・カブ・水菜・青梗菜・小松菜・白菜・キャベツ。
冬を越えて春を迎えるほとんどの野菜は「トウ立ち」する仕組みになっています。気温や日照時間の変化を敏感に感じ取っていて、一分の狂いもなく花を咲かせる野菜たちを見て、何万年もかけて作り上げられた自然のサイクルに思いを馳せます。

青梗菜も上に上に伸びようとしている。

サラダ小松菜の蕾。これも菜の花として食べられる。

水菜も「アブラナ科」例外なく花が咲く。

赤い大根「もみじスティック」もこの状態。

聖護院大根はごらんのとおり。

 

端境期

こうやって春を迎えた野菜たちが一斉に花となって商品がなくなっていきます。これから夏野菜を収穫することができるまでポッカリと空白期間が出来てしまいます。これを「端境期-はざかいき」といい、むかし野菜の邑ではあの手この手で工夫を凝らし端境期を作らないように努力を重ねています。

毎週の野菜を楽しみにしてくださるお客様が目の前に居る。決して野菜を途切れさせるわけにはいきません。
種まきのタイミングを調整する。作付けの量を増やす。年間100以上の野菜を回転させる。加工品や海産物で商品のバリエーションを確保する。

まだまだやれることはあると思いますが、自然の力には抗うことはできません。最善を尽くし、精一杯できることをやっていきます。

次回は、野菜が出荷されるまで。出荷日の一日をお伝えしたいと思います。
では、また次の金曜日に。